ビーバのフリースタイル

群馬在住。気になる事、好きな事を自由に書いてます。よろしくお願いします

小さなhappyとは꒰๑•௰•๑꒱

どうも、散歩龍だよ(^-^)
前から、実行してたことだけど〜
こんなの見つけたのでまたまた紹介しますね!

「生きていかなくてはいけない」
「がんばらなくてはいけない」



10数年前、私はある会社の契約社員でした。
難病を患い、再発と手術を繰り返し、体調がよくなる気配は全くなく、救急車で病院に運ばれては数週間の入院をしていました。職場と同僚には多大な迷惑をかけ続けました。ですが、深い理解のもと、私は社会復帰を目指して頑張らせてもらっていました。






「生きていかなくてはいけない」
「がんばらなくてはいけない」

気持ちだけが先行して、体はまったくついていきません。
仕事へ向かう、駅までの道のりはいつも不安でいっぱいでした。
今日はおなかが痛くならないかな。
仕事はちゃんとできるかな。
そんなことを考えながら、
私はずっと下を向いてとトボトボと歩いていました。




ある日のこと。
いつもと同じように、下を向いて歩いていました。
すると、どこからともなくとてもよい香りが漂ってきました。
金木犀の香りです。
私はその香りを深く吸い込みました。
体中に染み込むその香りは、瞬時に小さな頃の記憶をよみがえらせました。




・・・・・・・・・

毎年、秋になるころ、
実家の金木犀の木はオレンジ色の小さな花を咲かせ、
あの甘い香りを漂わせていました。
小学生の頃も、中学生の頃も、
この香りを吸い込むと、自分の中から優しい気持ちが湧いてきました。
そして「今日はなんだかいいことありそう」と、
いつもより元気に学校へ向かいました。

・・・・・・・・・


そんなことを思い出した私は、漂う金木犀の香りを、深く深く吸い込みました。
すると、小さな時と同じように、優しい気持ちが湧き上がってきました。







「なんだかいいことありそう」









駅までの道のりがいつもより短く感じ、
足取りもいつもより軽やかになりました。
特にいいことがあったわけではありません。
仕事がうまくいったわけでもありません。
ふつうのように見える一日でしたが、
すべてがいつもと違う一日のように思えました。
家に帰ってからも、その感覚は続きます。







「なんだか幸せだな」
「明日も今日みたいな一日だといいな」



・・・・・・・・・





「今日も昨日みたいな一日になりますように」

次の日、仕事へ向かう私は、
金木犀の香りをひとり占めするかのように、大きく深呼吸しました。
でも、前の日のような気持ちは湧いてきません。
駅までの道のりは、いつものように遠く感じ、
仕事へ行っても、楽しく感じることは何もありません。





「昨日はなんだったんだろう?」
「昨日みたいな気持ちにもう一度なりたい」


そう思った私は、次の日も、その次の日も、深く深く深呼吸をしました。
ですが、あの日のような感覚はありません。

「なんだか幸せ」と感じたあの日は、いったい何だったんだろう。
くる日もくる日もそんなことを考えていました。
そのうちに金木犀の花は散ってしまいました。
そして、前と同じように、心が折れそうな日々が続いていました。



・・・・・・・・・


このままでは「あの日」のことを忘れてしまう。
そう感じた私は、一冊のノートを買ってきて、
金木犀の香りに感じた幸せを、そこに書きました。

「これから、幸せを見つけたらここに書いていこう」
「できれば、一日に三つの幸せを見つけよう」
私の幸せ探しが始まりました。







「何かいいことないかしら 」
「どこかに幸せないかしら 」

気づけば幸せを探しています。
でも、なかなか見つかりません。
いいこともないし、幸せも感じません。
何も書き込まれないノートを眺めながら、毎日のようにため息です。

このままではいけない。
何か、ここに書かなくてはいけない。
そう思った私は、ペンを持ち、空を見つめ
今日あった幸せを探してみました。
朝から夜まで何があったのか、順を追って考えます。
どこにも幸せはないような気がします。
でも、何かいいことなかったかしら・・








そういえば、バスが時間通りにやってきたよ。
これで一つ。


そういえば、電車で座れたよ。
これで二つ。


あと一つ
あと一つ
あと一つ・・。


そうだ、今日のお昼ごはんに食べた玉子焼き。
甘くてとっても美味しかった。
これで三つ。

・・・・・・・・・


毎日、毎日、ノートには同じようなことが書かれていきます。
人間って不思議です。
最初は、文字が書かれているノートを見るだけで満足していたのに
毎日、同じようなことばかり書いていると、違うことを書きたくなるものです。




幸せどこかにないかしら?
雨上がりの空に虹は出てないかしら?
昨日見た蕾は、今日花を咲かせているかしら?



「幸せどこかにないかしら?」


小さな幸せ探しをはじめた私は、
いつしか前を向いて歩くようになっていました。


自分のまわりには、宝物のような幸せが溢れている。
そのことに気づくか気づかないかで、人生は大きく変わってくる。


・・・・・・・・・

集め始めた小さな幸せは、いつしか大きな幸せを連れてきてくれました。
あの頃の私が願った以上に。

どうでしょうか?
小さな幸せ探しから始めちゃいましょう(≧∇≦)
私の場合は、日記帳やアプリに3個以上書くようにしてますよ(^人^)